私は今の世の中だって戦時中と同じだと思う ｂｙ 春華

授業通信 なしかね？　NO・０６０９９号 　（０６１０１８）

『　日本のお父さん、お母さん！！もうちょっと歴史に興味を持って！！　』
ｂｙ　和華

　「今の年になって、もっかい大学に行きたい、って思うよねー」・・・家族でNEWSを見ていたある夜、とつぜん、誰に問いかけるでもなく言ったお母さんの言葉。
　するとお父さんも、「そうだよねー。若いときは勉強したくなくてイヤだったけど、今になって歴史勉強したくなってきた」とか言い出して。何気ない会話だけど、しかも何年も前の話だけど、私はこの会話が耳から離れません。

　うちは家族でよく話す仲だし、色んなことについてよく話し合ったり、時には言い合いなんかもしちゃったりする家族なんだけど、たまに政治についても話すんだよね。でもさ！！お父さんもお母さんも全然わかってないの！！私が質問しても、返ってくる答はいつも「・・・わからん」。（笑）。どっちかっていうと私が質問されて答えてる方が多いと思うよ！だから、今回新聞記事もらって親と話し合ってくださいって言われたとき、「話にならんやろうなぁ」って正直思った。

　でも、多分こういう親多いと思うよ。別にそんな親が悪いっていっているわけじゃないよ。うちの親もそうだし。政治や歴史にくわしいくない親。たまにそんなことに全く無関心って人もいるよね。

　あべさんが総理になって、教育方針が変えられようとしている今、本当のことを教えてあげれるのは親なのに・・・。その親が無関心って、どうよ？子どもたち、み〜んな、まちがった歴史教えられちゃうよ！そして、その子が大人になって、自分の子どもにまちがった歴史教えて、またその子どもが・・・って。そんなことになったら、どれが本当で、どれがまちがいなのかさえ、わからなくなるよ？

　だから、日本のお父さん、お母さん！！もうちょっと歴史に興味を持って！！
　もちろん私たちも興味を持つべきなんだけどネ・・・！！
　でも、話し合うのも、平和な世界を創り出すのも、まずは、そこからスタートしないと始まらないと思う。

　これから平和な世界を創らなきゃいけない私たち。そして、その親。
　その本人たちが、まず、世界平和を望んで、そして、昔をよく知ることが平和への第一歩だと思います。

『　これからの日本が、少しでも平和の柱を壊そうとするなら、・・・　』
ｂｙ　希華

　私はこの記事を読み、家でお母さんと話をしました。まず、お母さんに、戦争するのはいいこと？悪いこと？って聞いてみました。すると、「いかんことくさい！！」っていいました。「何で？」と聞いたら、「あんた、それくらいもわからんとね？」といって、どっこに行ってしまいました。
　後でまた、戦争の話になって、日本は一体中国に何をしたのかを聞いてみました。すると、「日本は中国にひどいことをしたとよ。日本人は人の命を簡単に奪って、喜びよったと」といわれました。私は、今の中国の態度に腹が立っていたけど、日本人のしたことの重大さを知り、「あたりまえ」かなぁと思いました。

　自分の親または家族、友達、知り合いがとてもひどい殺され方をして黙っている人はいないだろうし、忘れられたり、簡単に「戦争だから仕方ない」ではすまされないと思います。やっぱり日本人は歴史の責任というものの重さをわかっていない人が多いなぁと思いました。私もこの間まで、「昔のことばっかりいって、中国とかせこい」とか、「今の日本はそんなことしないのに・・・」とか思っていたけど、自分の国のしたことを理解していくうちに、とんでもないことをしたんだなぁと気づくことができました。
　私は戦争に絶対反対です。
　自分の大切なもの、人、気持ち、を失いたくないから。そして、世界の平和を考えたら、戦争で作る幸せなんてありえないと思いました。
　これから先、もし子どもができて、その子が私みたいな質問をしてきたとき、教科書には書くことができないくらいの、残酷な日本人のしてきた事を、しっかり説明し、考えさせようと思いました。
　そして、これからの日本が、少しでも平和の柱を壊そうとするなら、何が何でも反対しようと決めました。

ね、考えて写真見ることができるようになったらいいね
ｂｙ　夏華

　戦争、それはもう繰り返してはならない大事件。過去に起きた戦いは、一言では片付けることができない。多大なる被害、悲しみ、怒り、恐怖・・・たくさんの感情を巻き込んで、それは行われた。誰も願ってはいなかったのに、いきなり落ちてきた原子爆弾。たった一発によって広島、長崎の人々は幸せから不幸のどん底へ落とされた。もう繰り返したくはない繰り返してはならない。
　私が戦争のことに初めて意識を持つようになったのは、小学生の頃、まだ言葉もろくに覚えきれない小学1年生から。夏休みの間に来る「出校日」に、特別授業として”平和特設授業”というものがあった。そこでは、体育館の壁一面に張られた戦争の被害による写真を歩いて見て回ることにした。戦争によって体に傷を負った人、壊された物資、家、街、道路・・・。見ていて、こっちが気分が悪くなりそうな位ぐちゃぐちゃになった体は、その恐怖を、7歳の私に植えつけた。はじめは何を見るんだろう？と好奇心があった私だったが、見終えて体育館から出るときは、赤ら顔も、一気に真っ青になっていた。
　その後に、先生たちや地元の人々の話を聞いて、驚き、怒り、悲しみは、戦争の被害にあわなかった私にも十分伝わるほどのものだった。家に帰宅し、宿題となった課題の「今日の授業についてお家で聞いてみよう！！」というプリントを広げて、それをもって母と話をした記憶がある。私は何から話せばいいのか・・・でも第一言目に言ったのは、「戦争って怖いものなんだね」だった。「何で今そんなこと？」という顔で見られたが、母は時間を作ってくれ、話をしてくれた。
　「戦争は日本と外国のけんかみたいなもので、でも日本は攻撃してはいけなかった。しないって宣言をしたからね。写真見てきたでしょ？どう思った？気持ち悪いって少し思ったんじゃない？」。確かに少し、「ん〜〜キモチワルイ・・・」と思った場面もあった。「でも、そのぐちゃぐちゃになったっていう人の気持ちを考えてみて。見せ物にされているんだよ。その人が「写真に撮って！！」っていって写されたんじゃないっていうのはわかるよね。その人にしてみれば、痛いのに、悲しいのに・・・って思って嫌々写されたものだろうしね。自分が戦争にあって、そんな写真に撮られて、さらにはキモチワル〜イって言われたらどぉ？ね、考えて写真見ることができるようになったらいいね」。
　私は母とこんなに長々と話したことはなかった。なんだか自分の話をきちんと聞いてくれた気がして・・・とても嬉しかった。
　戦争について話すことはまだまだある。まだ正確に戦争というものを知らなかったので、この後私はいろいろと本や新聞を見て、そしてわかったことを親と話した。
　私にできることがあるだろうかと考えることもできるようになり、現在もまだどうしたらよいのかを考えている。

認めることは新たなスタート
ｂｙ　　遥花

　まず身近なことから考えてみる。悪いこと、たとえばもし何かを盗んだとする。その時、見つからなかったら、また同じことを繰り返してしまう可能性が高い。もし見つかってしまったら、こんな思いはもうしたくないと思い、繰り返す可能性は低いだろう。このまま見つからずに同じことを繰り返していたら、その人には罪の意識なんてなくなってくるはず。
　戦争だって一緒。悪いって思わなければ、どれだけでも侵略できるし、人も殺せる。悪いと認めることで反省し、もうしないと思える。
　あたしは、日本はまだ60年以上経った今も本当に悪かったと思えていないんじゃ・・・と思ってしまう。だって、思っていたら9条だって変えようとしないし、何よりアジア諸国とももっと仲良くなれるんじゃないかと思う。
　今回は親とこのテーマについて話してなかった。理由は・・・時間がなかったというか、正直言えば時間を作っていなかったのだけど。でも以前に少しだけ話したことがある。

　きっかけは一枚の写真だった。祖父の軍服姿。身近な人が戦争という時代を、背景を残していた。何だか、それを見たときに、本当に戦争はあっていたんだ・・・と当たり前のことながら思ってしまった。父も母も戦後生まれ。だから詳しくは戦争の話を聞いたことはない。だけど、父から親戚のおばあさんの旦那さんは戦争でなくなってしまったんだよ、と聞いたことがある。その時は、何で？！とか、子どもなりにも聞けなかったことのを覚えている。聞かなきゃいけなかったのに。
　60年前何があったかを知ることで、そして、あれはいけないことだったと認めることでしか新しい本当のスタートは切れないのに。話を聞くことから逃げてしまった。親子の関係だからこそ、愛する子どもを守るため、嘘のない平和について語り合うことができるんだと思う。
　今回話をしなかった私がえらそうに言えることではないけれど、もし自分に子どもができたら、戦争のない世界で育ってほしいと思うから。

『　私は今の世の中だって戦時中と同じだと思う　』
ｂｙ　春華
・・・
　本当にこの世の中金と力で弱いものつぶして、汚いと思う。
　そんなの小学生のイジメと変わらんやん。大人は大人で子どもに言う前に自分ばどうにかしろやん。言うこときかんかったら暴力と暴言。ふざけんなやん。確かに子どもも悪いかもしれんよ。けど暴力とか暴言はかれたら、怯えるやん。
　まじ、世の中汚い。やけん、子どもの居場所がなくなるったい。やけん、弱い子がたくさんおるったい。やけん、自殺する子が増えるったい。やけん、他人を殺す子が増えるったい。やけん、少年犯罪が増えるったい。そんくらい考えたら分かろうもん。子どもは大人ば見て成長すると。なのに、今の大人は何ね？「しっかりしなさい」「強くなりなさい」、バカやろ。お前らに言われたくねぇやん。その前におめぇらが成長しろ。おめぇらがしっかりしろ。おめぇらみたいな大人に誰がなるかやん。
　この世の中も戦争と変わらんやろ。子どもの心ば殺して、弱いものはつぶして・・・戦争反対するなら、まず自分の心からどうにかしろやん。やけん、政治家キライ。ワイロだの、汚職だの、結局金やんかやん。そんなんで平和が来るわけない。この世の中が平和？どこが平和かやん。
　ちゃんと子どもの心ば見てみろやん。ちゃんと子どもと向き合えやん。親がしっかりしてないけんたい。「勉強」「お金」「世間体」。やけん、子どもの居場所がなくなるったい。やけん、夜遊び、万引き、タバコ、薬に走るったい。そしたら、また怒って・・・。
　ちょっとくらい子どもの味方しろやん。結局は金やん。金がないと生きてけんし、なんもできんとやん、って思うやろうが。やけん、夜の世界に入る子が増えるったい。ふざけんなやん。これでホントに平和って言えると？言えんやろ。
　まずは大人がどげんかしろやん。って、ホントに思う。
　言い方汚いけど、私は今の世の中だって戦時中と同じだと思う。

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