青のくさみ「森女」遊泳1301『 小さきが寒さに震え抱き合う 』
★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 一休さんの詩を遊ぶ交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★
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小さきが寒さに震え抱き合う
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しばらく一休さんのおのろけ語りがつづきます。
単純で幼稚な凡愚老仁は、少年時の初心さで、一休さんの清純な恋を堪能します。ほんとうに一休さんは初な少年の心のままに純愛に耽溺しているんです。こんなにも無垢に、無心に、愛することができる一休さんが大好きになってしまいます。
今まで、凡愚老仁にはわかりもしないのに、一休さんの純禅の来し方と行く末を眺めてきました。無所住、無一物のスタンスが森女さんへの愛にも貫かれているのでしょう。その純禅のスタンスを貫く精神は超人の技にちがいありませんけれど、現成したその実存は、ほんとうに、初心で無垢な少年のようです。あるいは幼くして母と離れ離れになった少年の母恋の胎内回帰の願望そのまんまです。
森女さんは、そんな一休さんを、心の目で観ますから、森女さんには一休さんのインナーチャイルドが観えていたのでしょう。地獄の業苦を生きぬいてきた森女さんの心にも裸で寒さに震えるインナーチャイルドが棲んでいたのです。傷つき震える二つの裸の命が共鳴し、共振し、寄り添い合って、ここに魂の交合がはじまりました。
森女さんは母になってインナーチャイルド一休少年を抱き、一休さんは父になってインナーチャイルド森女少女を抱きます。
森女さんと一休さんの性愛は無濾路の魂のまぐわいとして現成したのでした。
妙適句是菩薩位。
ミラクルな究極の愛の結晶ですけれど、それはまるで少女と少年のままごとのように現成しているのでした。
小さきが寒さに震え抱き合う 仁
小さき命小さき歓喜
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鸞輿盲女屢春遊 鬱々胸襟好慰愁 遮莫衆生之軽賤 愛看森也美風流
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鸞輿の盲女は、屢、春遊する、
鬱々たる胸襟、愁を慰めるに好い。
遮莫、衆生の軽賤、
愛しく看る、森也が美風流。
※ 屢=シバシバ。 ※ 遮莫=サモアラバアレ。
仁訳
目の見えない森公は、ぼくの自慢の輿に乗ってね、時折春の野辺を遊び回るんだよ。
胸に溜まった鬱陶しい愁いも吹き飛んだように、森公は無邪気にはしゃぐのさ。
世間の目はうるさくてね、いろいろ取り沙汰するけれど、
あどけない森公の優美な振る舞いを、ぼくは、うっとりと、眺めているよ。
見えない目で春の野遊びをする森女さんは、輿の前の野を駈け廻るインナーチャイルド一休少年をうっとり眺めています。その危なっかしく駈けるインナーチャイルド一休少年を手を差し出して守ろうとする森女さんの仕草が一休さんにはこの上なく優美なものに観えました。その優美な森女さんがインナーチャイルド森女少女になって、野原で唄い、舞うのを眺めているのでした。
そしてその森女少女と一休少年は妖精のように唱い、舞い、抱き合って、夢幻の時を戯れつづけるのです。
蝶の舞い花の靡ける春遊び 仁
妙適清浄光交響
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