選ばない愛 by 光呼
暗い場所で独り
ただうずくまって泣いてた
あの頃のわたしは
明るい場所で独り
ただ立ち尽くして笑っていた
どちらのわたしに
手を差しのべようかと
悩むわたしに君は言う
“うずくまってても、立ち尽くしてても
君は君
泣いてても、笑ってても
君は君
どちらの君の手も僕は握りしめて歩いてくよ”
どちらかを選んで
どちらかを捨てさって
わたしはわたしを切り放そうとして
だけど
どちらかを選ばずに
どちらかを捨てさらずに
君はわたしを抱きしめてくれてた
どちらかに手を差しのべることも
どちらともに手を差しのべることも
ある意味簡単で、複雑すぎて
選べなかったわたしに
選ばないことを教えてくれた
そんな君に
大好きだよ、ありがとう