万葉集を遊ぶ交心『 愛在れば神の加護在り夏の森 』

 

★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 万葉集を遊ぶ交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★

 

 

★ 万葉集を遊ぶ交心v13t061204
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愛在れば神の加護在り夏の森
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 雲人さん、いつも交心とサポートありがとうございます。
 心読みのプロの雲天さんに読んでもらえるほどの額田王の愛など探る力量は凡愚老仁には毛頭もありませんけれど、幼稚な言葉遊びの児戯で楽しませてもらいます。
 笑って蹴飛ばしてもらえるとさらに励みになります。
 誰が読んでも黙殺されるのが常ですから、それでもひとり遊びさせてもらいますけれど・・・


 愛一つ野の百合に見て呵々大笑   仁


 悲劇の人のこの世に多し


 > 万葉集02ー0141 磐白の 濱松が枝を 引き結び 真幸く有らば 亦還り見む   河童老訓


万葉集の巻二は0141から0234までの挽歌が0085から0140までの相聞につづきますが、有馬皇子の歌二首がその最初です。

 有馬皇子の悲劇は、紀伊の牟婁の湯で起こりますが、何故「紀伊の牟婁の湯」なのかということに政治的背景と斉明天皇のアキレス腱が隠れているようです。
 そもそも事の発端は「乙巳の変」と呼ばれている中大兄皇子中臣鎌足のクーデターにあるんです。中大兄皇子日本書紀では悪の権化としての独裁者蘇我入鹿を天誅する政治改革者として登場しました。入鹿暗殺は劇画風に達成されます。正義は中大兄皇子にありというわけです。
 しかしその真相は謎で、その内実は藪の中なんですね。

 唐と韓半島の政治情勢と大和朝廷内の政治情勢が検証されないと勝てば官軍の歴史が正統性を持つという呪縛から解放されることはないのでしょう。
 浅学無知の凡愚鄙老仁に検証できる力量などあるはずはありません。
 それでも知る楽しみは尽きませんから、楽しみとしてあれこれ拾い読みをして、好奇心全開、あとは、悪い性癖の言葉あそびで、こんな風にも考えられるのではないかという空想的推理を楽しませてもらうんです。


 悲劇の有馬皇子の万葉集0141版の歌も、呪詛の禊ぎとして、有馬皇子が詠んだのではないかと想像してみました。
 謀反の科で処刑された有馬皇子が何故<紀伊の牟婁の湯>に連行されたのか?

 その状況の中にその因果と有馬皇子の救命の一筋の希望が祈念されているように思われます。
 まだ僅か19才の有馬皇子の悲劇です。

 有馬皇子を救う愛はないのか?


 有馬皇子はその愛を斉明天皇に求めたのではなかったでしょうか・・・
 愛は斉明天皇のアキレス腱なのです。


 当時の宮廷人も人々も、誰もが、有馬皇子の無実を知っていたはずだといいます。
 中大兄皇子の陰謀がなければ、当然のこととして、有馬皇子が孝徳天皇の後を継承するんでしょう。有馬皇子に同情する勢力もまだかなり残っているはずです。

 額田王はこの悲劇にどう向き合っていたのでしょうね・・・
 つづいて晩年には、娘の十市皇女の悲劇が待っているんです。


 夏の夜の夢に陽狂の友となる   仁


 神々に身を譲り渡しぬ


 神々に身を譲り渡した有馬皇子はまだ神々と共にある斉明天皇に一端救われますけれど、逸れも見越した上での中大兄皇子は、シナリオ通り有馬皇子を絞首刑にして禍根を断ちました。
 蘇我入鹿が怨霊になったように、有馬皇子も怨霊になって天智天皇に祟っているのでしょうね・・・
 悪人は怨霊にならないといいますから、蘇我入鹿も有馬皇子も無実だったのでしょう。
 悪人は長生きするともいいますけれど、天智天皇は46才で暗殺されたともいいます。因果応報というのもある世の中なんですね・・・


 愛在れば神の加護在り夏の森   仁


 神は鬼にも邪にもなるなり


 人神なれば命も奪う

 

 雲人さん、笑殺してくださいね。
 おやすみなさい。

 

 

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★★★  都々逸で交心v13s071402『 抱かるる念いこの切なさを 閻魔さんなら燃やせるか 』  へどうぞ!!! ★★★
 


★★★  言葉あそび575交心v13s070803『 いくばくの余命しみじみ明けやすし 』  へどうぞ!!! ★★★
 

 

★ 。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★

 

万葉集を遊ぶ交心v13t061703『 海原の藻屑の夢よ夏の月 』


 

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★ 万葉集を遊ぶ交心v13t061703

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海原の藻屑の夢よ夏の月

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 遊呼さんより交心をもらい関心事の万葉集をあそぶをひきつづき楽しませてもらいました。調子に乗った甘えを寛容願って無駄事の饒舌の児戯です。つい夢中になって時を忘れてしまいます。


 スローライフ迷宮遊ぶ五月闇   仁


 心優しき物の怪に遇う


 額田王の出自もよく分からないままですけれど、推古天皇の縁で宮廷人の教養を身につけ、斉明天皇にその才知と巫女力を認められて宮廷歌人の道を歩みはじめたようです。その才知と美貌が大海人皇子にも見初められて、大海人皇子との幸せな愛の蜜月がつづいていたようです。


 老いの身となりて知りぬる人模様誰に語らん虚仮の古   仁


 大海人皇子より年上らしく、斉明天皇により「添い臥し」として大海人皇子の最初の妃となったという話もあるそうです。ともかく斉明天皇の代わりに歌を詠んで宮廷歌人としてのデビュウーを16歳前後に成し遂げた才女の誉れ高い女性だったのですね。
 推古天皇の縁があるということは、斉明紀のデビュー当時には、出自もはっきりしていたのでしょうし、明確な記録も残っていたのでしょうけれど、持統王朝の『日本書紀』成立によって、日本書紀の記述に反する文物は一切抹消されたし、異議を唱える者は皆抹殺されるか、懐柔されたのでしょう。
 謀反の嫌疑を背負ったまま死んでいった家持の『万葉集』が残っていたのは奇跡だったのでしょうね・・・


 老いの身をしみじみ眺め味わいぬ産土鄙の里の夕暮れ   仁


 平穏是好日。ちっご平野に生を得て70年、善いことも悪いこともほどほどに平穏無事を生かしてもらえた幸運につくづく感謝しています。真似良寛さんも楽しませてもらいながら、生きもうけ、まだ万葉集まで遊ばせてもらえる老いの身を、ただただ喜びつつスローライフの流れにのって大海原の泡と消えていけそうです。


 海原の藻屑の夢よ夏の月   仁


 風吹きわたり雲は流るる

 

 

★ 優游575交心v13t061606

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一茶忌を姦しきほど鳴く蛙

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  > 雨空を蟇泣く為に生まれけり   遊呼


 鳴くもあそびと戯るる業   仁


 いつもあい風交心ありがとうございます。
 沖縄は梅雨明け、九州はやっと雨模様となりました。雨乞いするように蛙の大合唱もあっています。


 鳴き技に恋の駆け引きあるごとし   仁


 鳴かぬ技には雲雨もなかり


  > 万葉集  足引きの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかもねん   人麻呂


 山鳥は昼間は雄と雌一緒に暮らしながら、夜になると、峰を挟んで別々に寝るんだそうですね。若し恋し合っている雌雄の鳥だったらなんと過酷な習性なんでしょうね。これも自然の摂理で、遺伝子の戦略に拠るのでしょうか・・・

 万葉集ではこの歌は作者不詳らしいですけれど、訳あって会うことも許されない男と女の悲恋が秘められていると読み込まれて、その男の心情の切なさが見事に詠まれていると評判になり、こんな巧みな歌を詠める者は人麻呂をおいてないだろうというので人麻呂作になり、百人一首にも入れられて、有名になったようです。

 独り寝の男の秋の夜長を五七五七全部を使って詠みこんだ技巧の巧みさに感動したのでしょうね。この長い長い夜を一人で寝る男の夢はどんなものなんでしょうね・・・

 何も具体的なことが詠まれないことによって、読む方に、様々な想像力を湧出させる力を持っているんです。その想像力を楽しむのが宮廷文化の本流であり、その歌を作る力、文化力が舞と並んで宮廷遊戯の花だったようです。
 言葉あそびの技が競われたのですね。


 蛙にも鎬を削る競い在り   仁


 声小さくばひとり寝まりぬ


 言葉あそびの技が評価されるには、宮廷人の共通の想像力を駆り立てる内容が、周知のこととして内蔵されていなければなりません。
 ということは、人麻呂自身も、叶わぬ恋をしている当事者として、宮廷人に知れ渡っていた事実があるということでしょう。あるいは人麻呂がそういう周知の事実のある人を詠みこんでいるということでしょう。

 額田王の<茜さす紫野行き標野行き>の歌は宮廷行事の宴の席で絶賛されました。
 この歌が絶賛されるのはこの歌の背景に宮廷人の関心事である現実あるいは歴史的事実が公然と詠みこまれており、しかもそれが遊戯化されて、返歌によってさらに無化されていく面白さにあるんです。
 さて大海人皇子はどう返すだろうという宮廷人の緊迫した空気が漲っていく中で、大海人皇子の返歌がまた遊戯化されて緊迫した空気を無化し、どっと拍手喝采を浴びるんですね。


 井の中の蛙夢見る夢在りや   仁


 老いて井の外脱ける術無し


 額田王は、大海人皇子との愛に満たされた日々を捨てて、十市の幸せを夢観るようになったのかもしれないという想像を楽しむこともできるんです。陰謀の渦中にあって、その陰謀の罠として嵌められた額田王は、己を捨てて、十市の生き残りに夢観る力の全てを注ぎ込む巫女力をフル稼働しました。
 天智天皇が勝っても、大海人皇子が勝っても、十市の将来が保証される勝負に挑まなければなりません。


 大海人皇子は見事に額田王の仕掛けた罠を跳ね返しました。
 おばあちゃんになってもおまえの美しさは衰えないね。そんな魅力に溢れているおまえをどうして憎むことがあろうか。おまえのその美しさと巫女力はぼくにはまだ欠かせないんだよ。十市のこともぼくに任せていいよ。十市も高市皇子のことを気にしているようだからね・・・


 強い巫女力を持っていた額田王天智天皇の陰謀の全てをその渦中にあって観てきました。斉明天皇の悲劇も観てきました。おそらく大海人皇子に期するところが大きかったのだろうということも想像できます。


 苦労人の大海人皇子斉明天皇存命中は忍従もしてきましたけれど、白村江の戦い以降の中大兄皇子の陰謀にはもう忍従の限度を越してしまっていたのでしょう。公然と喧嘩を仕掛けたこともありました。知将の鎌足の仲裁でその場は治められましたけれど、悪くすると内乱状態に陥ったかもしれない情勢だったようです。


 独り寝の夢想は尽きず梅雨の闇   仁


 命懸けには遠き世で在れ


 一茶忌を姦しきほど鳴く蛙    仁


  一茶神社を祭るが如き

 

                                   
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